北条東小学校HUG防災学習

防災

溢れんばかり、児童たちのやる気にビックリ!

防災学習当日、開始30分前には体育館の中に当会エリアメンバーが集まり、スケジュールの打合せを行いました。

そのような中、小学校6年生約49名の児童が体育館に集まり、防災学習が始まりました。

当会スタッフ全員の紹介が終わると、児童たちが礼儀正しく「本日はよろしくお願いします。」という気持ちの入った言葉をいただきました。

今日行う防災学習は「HUG」といわれる「避難所運営ゲーム」です。元静岡県職員が実際に避難所で体験した数々の事象が元となっています。身体に障害を抱える方、家族が行方不明の方、自宅が倒壊、火災した方、言葉が通じない外国の方などが続々と避難所に訪れることで発生する数々の問題などがカードに記載されています。

ファシリテーターやスタッフはカードを息つく暇もなく読み上げ、参加者はリーダー、副リーダー、掲示板記録係(災害記録係のこと)、避難者収容係、避難者名簿記録係にそれぞれ分かれ、カードに記載されている難解な事象に取り組み、リーダーを中心に児童全員が話し合い、解決策を探ります。

カードを避難者として捉え、体育館のどの場所に置くのかを考えます。体育館出入り口から体育館内の通路も考えなければなりません。加西市でも、実際に小学校の体育館は避難所となります。行政職員やボランティア団体でも避難所をまとめ上げることができるかと言うと、疑問視する非常に難しい活動です。

北条東小学校6年生の児童たちは、非常に難しいゲームに挑戦しました。

兵庫県防災士会北播エリアのファシリテーターより、ゲームの趣旨、実際に考えられる北条東小学校周辺で起こる災害の変化、避難情報の発令時期、災害で起こりうる周辺への影響などをパワーポイントで解説し、HUGを開始しました。

最初はどのように進めたらいいのかわからず困惑していた児童たちでしたが、HUGが始まると表情が一変し、大人顔負けの考え方を次々と発案していく姿に最初の姿は消えてなくなりました。

休憩を挟みながら40分間という時間、児童たちが全員集中してHUGゲームに真剣に取り組む姿に頼もしさしかありませんでした。本当に素晴らしい児童たちばかりです。最後に児童たちに災害が起こる前にできることを伝えて終了しました。

2月ごろに防災学習の発表の場があると伺いました。保護者の方をはじめ、加西市のみなさん、北条東小学校6年生の児童全員で挑戦したHUGゲームの内容をぜひとも聞いてください。素晴らしい話を聞くことができると思いますよ。

この場を借りて、北条東小学校の校長先生をはじめ、御協力いただいた先生方、今回HUGゲームに挑戦した北条東小学校6年生児童のみなさん、児童たちの保護者の方、関係者の皆様、一緒にHUGゲームができる環境を与えていただき、感謝します。本当に有難うございました。今後も末永く、ご協力させていただければ幸いです。

 

兵庫県防災士会北播エリアは19名会員により、防災・減災ボランティア活動を行なっています。北播磨5市1町の小学校、中学校、高等学校関係者のみなさま、防災学習のご相談をいつでもお待ちしています。