丹波市防災合同訓練

防災

「たくさんのリーダーが必要だよ」

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当会は令和5年9月3日()兵庫県・丹波市防災訓練に参加しました。

 

会場は丹波市医療センター同敷地内にある「丹波市健康センター・ルミネ」南側の集会施設で開催されました。

 

当初、「丹波市職員が搬送訓練を行いますので、ご指導よろしくお願いします。」との依頼内容をうけ、現地に着くと、なんと、ビックリ!!! 

地元の女性消防団員6名の方しか居なかったのです。(;゚Д゚)

 

女性消防団員のみなさんは、とても一生懸命で、質問をしてくれるなど搬送法の指導を学んでいただきました。

ですが、全員が今日初めて搬送法を学んだ人、搬送経験もなく、6人での搬送・・・。無理なのは百も承知。急遽、兵庫県防災士会8名が手伝うこととなりました。(゜o゜)

 

手伝う理由は、搬送する患者役が同敷地内にある「丹波市看護専門学校」の学生80名のうち、男女約40名いたからです。

 

訓練は、トリアージが済んでいる看護学生男女約40名を集会施設で待機している兵庫県内から集まった精鋭のドクター数十名のもとに搬送するという内容でした。

 

訓練開始前

患者役の看護学生男女約40名は、「丹波市健康センター・ルミネ」1階の玄関ロビーにて待機。

 

いざ、訓練開始。

自分でけがの特殊メイクを身体に施した看護学生がロビーを出てきました。

 

私は兵庫県防災士会の中から、リーダーシップが取れる方に声をかけ、女性消防団員6名を振り分け、搬送人員を固定しローテーションで搬送を行いました。

 

普段の防災訓練で教えている「毛布による簡単な担架搬送」は効率が非常に悪く、搬送する人達の疲労がたまるばかりです。

 

非常に効率的で、搬送しやすかった担架は「折りたたみ式布担架」、訓練に参加していただいた業者の方がサンプルで持ってきた「引きずり式担架」でした。

 

訓練はドクターに集会施設の入り口付近で待機させられることが多く、スムーズに流れることはありませんでした。

 

理由は簡単です。

搬送を指示し誘導するブース、情報を集約するブース、患者を診るブースなど各ブースで活動するドクターをコントロールするリーダーがいなかったからです。正確に言うと、ドクターすべてが情報を集約するブースにいるからでした。

 

現場ドクターには冷静かつ迅速な判断、対応が求められます。

今回の訓練では、できていませんでした。

また、兵庫県防災士会をはじめ、地元の関係機関についても災害現場の経験がない人達ばかりだなということを実感しました。

 

災害現場では、必ず複数のリーダーが必要です。

リーダーには、現場ドクター同様、冷静かつ迅速な判断、対応が求められます。

 

 

今回の訓練でとても大切なことであり、誰もがリーダーになってほしいと痛感しました。みなさん、人に伝えることは自分にとってもプラスであり、楽しいですよ。

 

今後は今回の訓練を機に、兵庫県防災士会北播エリアは更なる成長をとげ、積極的な訓練への参加、講習、研修、イベントへの参加を通じ、たくさんの人々に対し、防災に関する学びの場、そして、助け合いの絆を生み出すコミュニティの場を提供していきます。

 

たくさんのご依頼をお待ちしております。